カミニシルスモノ ~ 京都の下鴨神社にて ~

 

お彼岸ですが印鑑のお話しです。
京都の下鴨神社では、毎年この時期に「印章祈願祭」という印鑑供養が行われます。
今年(2016年)は9月25日(日)です。
 
 
お写真のご紹介です。
これは下鴨神社の印鑑ケース型のお守りで、私の大切な印鑑(認印)を守ってくれています。
 
 
4回は参拝させて頂いているであろう下鴨神社に、「印璽社(おしでのやしろ)」というご契約の神様が本殿のお側に鎮座されているのを知ったのは一昨年の事でした。
 
 
特別拝観に初めて興味を持ち本殿西に向かったところ、小さなお賽銭箱が目に入った事がきっかけでした。
その先には、小さいながらも立派なお社がございました。
「印璽社」の近くにはご紹介の説明文はありませんが、「貴方様はどなたですか?ご縁を頂きありがとうございます」と手を合わさずにはいられない佇まいでした。
 
 
ただ、このやっとのご縁には意味がございました。 そう思いたいです(笑)。
 
 
お守りに入れている印鑑は、3年前に東京都にお店を構える職人さんに作って頂きました。
優しい書体が特徴で、愉快なご店主からは「印鑑の不思議」と「好きなものを大切に使う」という意義を改めて認識させて頂きました。
そして、当時保管しておりました印鑑(遺品)の重みも教えて頂きました。
 
 
ただその後は、にこにこと笑う印鑑と重厚感漂う印鑑の対比に戸惑いを感じる事になります。
 
 
その戸惑いを印鑑も感じてくれたのでしょうか。
自分達の居場所の解決策として、「印璽社」の神様に案内してくれたのではと思うくらい有難いご縁でした。
 
 
保管していた印鑑は「印章祈願祭」の前にご供養をお願いし、感謝を込めてお別れをさせて頂きました。
そして、印鑑ケース型のお守りが私の手元にやって参りました。
 
 
『好きな物を大切に使う』
『役目を終えた物は感謝してお別れする』
 
 
わかっているつもりでもぼんやりした私に、秋のお彼岸には思い出す「きっかけ」も残してくれた「ご縁の順序」でございました。
もうすぐ紅葉のシーズンですね。
下鴨神社は紅葉も美しい神社です。
京都にお越しの時は、良ろしければ下鴨神社にもお参り下さいね。


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