神社のデザイン ~ 御守り ~

 

「御守り」はお持ちですか?
比較的大きな神社に参拝しますと、多種多様な「御守り」がございます。
その「御守り」にも発案者や今でいうデザイナーという様々な方逹が関わり、試行錯誤の末に生まれたものだと思いますと見る事が楽しくなりますね。

  

 

ちなみに今回のお写真は「幸福の黄色いお守り」で有名な、香川県の金刀比羅宮のみで授与される「御守り」です。

ウコン染めの絹糸で織り上げた布で、作り上げております。

 

 

「御守り」は守り袋という袋に、「内符」という守り札が納められています。
この「内符」とは、神様の依り代(よりしろ)という神棚に祀る御札の携帯版にあたります。
神様は不浄なものに触れると穢れると考えられ、穢れから保護するために守り袋に入れるようになったのが、現在の御守りの形態のはじまりと言われているようです。

 

 

 

その神聖な「御守り」、驚いた事に御守りに多い長方形タイプ(約8㎝×約5㎝)は「黄金比」サイズという「美しいデザイン比率ナンバーワン」の、数字化にしますと「1:1.618」というベストサイズなのです。

 

 

iPhoneでお馴染みのアップルコンピューターのリンゴロゴマークも、「黄金比」デザインのようですよ。

 

 
「黄金比」サイズの「御守り」は、どういう過程で生まれたのでしょうか。
試行錯誤の末にいちばん美しいサイズがたまたま「黄金比」だったのか、美しさ比率をご存知の方がいて決まったのか、そんな記述が残っている本があれば是非読んでみたいものです。

 


さて、「御守り」にはご利益の為のデザインもちゃんと潜んでいます。
「御守り」の袋を閉じている結び目の多くは、「二重叶結び」という飾り結びで閉じられています。
これは日本の伝統的な縁起のよい結び方です。
表面の結び目の中心が「口」、裏面の中心が「十」になることから「叶結び」と呼ばれているようです。
 

 


袋を閉じる装飾デザインに、これ程の意味を込めている「御守り」を、こうして身近に持っていられる幸せに感謝したいですね。




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