新茶をどうぞ ~ 八十八夜 ~
2017年5月2日(火)は、立春から数えて88日目の日にあたる「八十八夜」でございます。
農作業の種まきの時季にもあたり、「八十八」という字を組み合わせると「米」という字になることから、農業にとって縁起の良い日とされています。
五月の「皐月(さつき)」は、「早苗(稲の苗)」を植える月「早苗月(さなえづき)」が略され、「さつき」と呼ばれるようになったそうです。
さて、「夏も近づく八十八夜~♪」という茶摘み歌がございますが、今はどれだけの方がご存知なのでしょう。
この時季は新茶の茶摘みが盛んになり、特に八十八夜の日に摘んだお茶を飲むと1年間元気に過ごせると言われております。
なんと言いましても、この時季だけの新茶は清々しい香りとまろやかな甘みがございまして、お茶屋さんでの試飲は楽しみのひとつです(笑)。
こんな素敵な新茶には、やはり和菓子は欠かせません。
シンプルなお饅頭や豆大福を頂きたいです(笑)。
ここ数年、抹茶以外の日本茶もようやく注目されはじめました。
例えば「おちゃらか」という、日本茶葉をベースにしたフレーバーティを販売しているお店が話題になってます。
創業者がフランスの方というのも、話題のひとつになってますね。
外国の方々、特にフランスの方々が日本の良いものを生かすセンスは素晴らしいと思います。
何といいますか日本人以上に、日本文化を愛してくださっている印象がございます。
京都に暮らしていた頃、とても素晴らしい町屋が所有されていた企業によって売却され、無残にも解体されてしまいました。
とても良い立地にあった美しい町家でした。
赤字企業なので仕方がありませんでしたが、京都在住のあるフランスの方が、日頃はフランス語で京都の様子をブログで発信されていたのですが、この町家解体については猛烈な怒りを込めて日本語で発信されていたのを今も忘れられません。
外ばかり見ている私達日本人は、足元の良さをいつも見過ごすばかりです。
ただ、歴史あるどの分野も「古い慣習」が良くも悪くもそれらを阻めていた事も事実です。
しかし、「温故知新」も大切にしながら、日本のいいものがこれからもっと花開いていってほしいなと思います。
香り高い美味しい新茶を頂きながら、夢の続きを楽しみましょうか(笑)。
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