京都のときめき ~後編~

京都の老舗旅館「俵屋」がプローデュースするティーサロン、「遊形サロン・ド・テ」の素敵な仕掛けをご紹介する後編です。

今回は「調和」という点を中心にご紹介いたします。

「丸太町かわみち屋の蕎麦ぼうろ」と一緒に、ロイヤルミルクティが運ばれてきました。

写真後方のグラスに、何気なく俵屋の「T」のアルファベットマークが付いているのもお見逃しなく。



そして、緑色の小皿、緑色のコースター、赤色の紙ナフキンにご注目下さいね。

このお色にも風水の要素を感じられますが、今回は「調和」にこだわりたいと思います。



と言いますのが、次の写真をご覧ください。

私が座っていたカウンターの背中に位置するスペースです。

分りにくいかもしれませんが、クッションのお色にご注目下さい。

緑色と赤色のクッションカバーが使用されています。

それも、緑色の小皿と赤色の紙ナフキンと同じ系統のお色目です。



クッションのお色が先に決まったのか、小物のお色が先に決まったのか想像するとワクワクするのですが、丁寧にこだわっていらっしゃるのが分かります。



最後に、私にとって驚きの写真をご覧頂きます。

蕎麦ぼうろを完食いたしましたら、意外なモチーフが顔を出してきました。

「龍」のモチーフです。

これで風水を意識していらっしゃる事への確信に近づきましたが、風水だとしても職業として提案をするには勇気のいるモチーフです。



「龍」のモチーフの扱いは難しいのです。

縁起の良いモチーフと分かっていても、いろんな方がお越しになるシーンで使うには、好きと嫌いがかなり分かれるモチーフだからです。



今回は小皿であった事と、ちょっとしたサプライズを狙っての事かもしれませんが、扱いを間違えると「怪しい」印象になります。

京都の「遊形サロン・ド・テ」だから叶うことだと思いました。



面白いですね。

このティーサロンの内装づくりの過程が知りたくなりました。



しかし、「京都ブランド」が強いのは風水が風水としてではなく、日常の当たり前の習慣として生きているからと思わずにはいられません。



今もしっかり根付いている歴史あるお店やお宅には、風水のような内容を記した「秘伝の書」なんていうのが存在しているかもと、余計な想像もしてしまいます(笑)。



何はともあれ、今日も温かいお茶をゆっくりと頂きましょう。












暮らしと風のかたち

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